WinPE作成(1)

Windows PE (Windows Preinstallation Environment) については Microsoft の Hardware Dev Center の Web サイトの中の「Windows PE (WinPE)」を参照してください。

Windows PEは Windows のカスタマイズ・展開キットである Windows ADK の一部として提供されています。  Windows ADK は Microsoft の Hardware Dev Center の Web サイトの中の「Windows アセスメント & デプロイメント キット」の Web ページからダウンロードできます。

作業イメージの作成

Windows PE は独立した OS なので、Windows PE を起動するための起動可能メディアを作成して、それ単体で起動して使います。 起動可能メディアには、通常は CD/DVD、またはブータブル USB を使います。 起動可能メディア HDD も使えますが、ポータブル HDD でなければあまり意味はないでしょう。

Windows PE を CD/DVD、ブータブル USB (または HDD) のいずれのメディアで作るにせよ、最初は Windows PE のイメージを作業フォルダーに作ってから、それをそれぞれのメディアにコピーして起動可能にします。 必要に応じてメディアにコピーする前の作業フォルダーで Windows PE をカスタマイズしたりもします (大抵は最低限でも日本語化のカスタマイズをします)。 この一連の作業は、専用のコマンドが使えるように設定された CLI (コマンド プロンプト) で行います。

専用のコマンドが使えるように設定された CLI は、スタート メニューの Windows Kits フォルダーにある「展開およびイメージング ツール環境」を右クリックして表示されるコンテキスト メニューから「その他」を選び、「管理者として実行」をクリックして起動します。

E:\>copype amd64 E:\WinPE

copype コマンドによって、作業フォルダーには media、fwfiles、mount の三つのフォルダーが作成されます。 このうちの media フォルダーに、Windows PE の起動メディアの構成が作成されます。 fwfiles フォルダーには、CD/DVD で起動する Windows PE を作るときのブート イメージファイルが保存されています。 mount フォルダーには何も保存されていませんが、この後のカスタマイズ作業で使うマウント ポイントにすることを期待して作成されるようです。

カスタマイズ(日本語化)

 今回作成する Windows PE は最低限の機能さえあればいいので、特別なカスタマイズは行いません。 しかしメッセージ等がすべて英語のままでは若干不便なので、日本語化だけはしておきます。

カスタマイズは、Windows PE のイメージを作成した作業フォルダーの中にある media\sources\boot.win ファイルを編集します。 Windows PE のイメージの作業フォルダーが E:\WinPE のとき、このファイルは E:\WinPE\media\sources\boot.win です。

ここでは素直に E:\WinPE\mount フォルダーをマウント ポイントにします。
E:\>dism /Mount-Image /ImageFile:E:\WinPE\media\sources\boot.win /Index:1 /MountDir:E:\WinPE\mount

引数の /index:1 は sources\boot.win ファイルに格納されているイメージの 1 番目という意味です。

 日本語化のカスタマイズは、日本語の言語コンポーネント パッケージとフォントを Windows PE に追加して、その後にシステムの言語設定を日本語にする手順をとります。日本語の言語コンポーネント パッケージとフォントを追加する前に、Windows PE に最初から入っているコンポーネント パッケージを確認しておきます。

インストール済みのコンポーネント パッケージは以下のコマンドで表示できます。

E:\>dism /Get-Packages /Image:E:\WinPE\mount

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.16299.15

イメージのバージョン: 10.0.16299.15

Packages listing:

Package Identity : Microsoft-Windows-WinPE-LanguagePack-Package~31bf3856ad364e35~amd64~en-US~10.0.16299.15
State : Installed
Release Type : Language Pack
Install Time : 2017/09/29 13:39

Package Identity : Microsoft-Windows-WinPE-Package~31bf3856ad364e35~amd64~~10.0.16299.15
State : Installed
Release Type : Foundation
Install Time : 2017/09/29 13:38

操作は正常に完了しました。

オプション コンポーネントは Windows ADK をインストールしたフォルダーの 10\Assessment and Deployment Kit\Windows Preinstallation Environment\amd64\WinPE_OCs にあります (32bit 版の Windows PE のときは、…\amd64\… の部分が …\x86\… に変わります)。 最初の数字は ADK のバージョン番号 (Windows ADK が対象にする Windows のバージョンと同じ) です。 Windows ADK をインストールしたフォルダーが C:\Program Files (x86)\Windows Kits なら、これは C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Assessment and Deployment Kit\Windows Preinstallation Environment\amd64\WinPE_OCs です。 Windows ADK をインストールしたフォルダーが分からないときは、「展開およびイメージング ツール環境」で起動した CLI で echo %KitsRoot% を実行すると、以下のように Windows ADK をインストールしたフォルダーに ADK のバージョン番号 (ここでは 10) が付いたフォルダー名が表示されます。


E:\>echo %KitsRoot%
C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\

オプション コンポーネントの一覧は Microsoft の Hardware Dev Center の Web サイトの中の「WinPE: パッケージの追加 (オプション コンポーネント リファレンス)」に「オプション コンポーネントの一覧」として挙げられています。 どのコンポーネットパッケージをインストールすると何ができるようになるのかは、この一覧を見てもいまひとつ分かりませんが。

コンポーネント パッケージのうちの日本語フォント パックと日本語言語パックの二つだけを追加します。 日本語言語パックは先の「オプション コンポーネントの一覧」には含まれませんが、日本語化には必須のパッケージです。

日本語言語パックも他のコンポーネントパッケージと同じく、WindowsADKをインストールしたフォルダーの 10\Assessment and Deployment Kit\Windows Preinstallation Environment\amd64\WinPE_OCs にあります。 ただし、言語パックは各言語毎に存在するため、このフォルダーにある各言語を示す字句のフォルダー、日本語ならja-jpフォルダーにあります。

言語パックのファイル名はどの言語でも同じlpなので、日本語言語パックのコンポーネットパッケージのフルパスは C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Assessment and Deployment Kit\Windows Preinstallation Environment\amd64\WinPE_OCs\jp-jp\lp.cab です。

日本語を表示するための日本語フォントパックは、先に挙げた「オプションコンポーネントの一覧」に書かれているように WinPE-FontSupport-JA-JP です。 フルパスは C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Assessment and Deployment Kit\Windows Preinstallation Environment\amd64\WinPE-FontSupport-JA-JP.cab です。

これらふたつのコンポーネット パッケージを以下のコマンドを使って、マウントした Windows PE のイメージにインストールします。 さらに、インストール後に、Windows PE のイメージに入ったコンポーネント パッケージの一覧を確認しておきます。

E:\>dism /Add-Package /Image:E:\WinPE\mount /PackagePath:"C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Assessment and Deployment Kit\Windows Preinstallation Environment\amd64\WinPE_OCs\ja-jp\lp.cab" /PackagePath:"C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Assessment and Deployment Kit\Windows Preinstallation Environment\amd64\WinPE_OCs\WinPE-FontSupport-JA-JP.cab"

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.16299.15

イメージのバージョン: 10.0.16299.15

Processing 1 of 2 - Adding package Microsoft-Windows-WinPE-LanguagePack-Package~31bf3856ad364e35~amd64~ja-JP~10.0.16299.15
[==========================100.0%==========================]
操作は正常に完了しました。
Processing 2 of 2 - Adding package Microsoft-Windows-WinPE-FontSupport-JA-JP-Package~31bf3856ad364e35~amd64~~10.0.16299.15 を追加しています
[==========================100.0%==========================]
操作は正常に完了しました。

E:\>dism /Get-Packages /Image:E:\WinPE\mount

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.16299.15

イメージのバージョン: 10.0.16299.15

パッケージの一覧:

パッケージ ID : Microsoft-Windows-WinPE-FontSupport-JA-JP-Package~31bf3856ad364e35~amd64~~10.0.16299.15
状態 : インストール済み
リリースの種類 : Feature Pack
インストール時刻 : 2017/11/04 3:35

パッケージ ID : Microsoft-Windows-WinPE-LanguagePack-Package~31bf3856ad364e35~amd64~en-US~10.0.16299.15
状態 : インストール済み
リリースの種類 : Language Pack
インストール時刻 : 2017/09/29 13:39

パッケージ ID : Microsoft-Windows-WinPE-LanguagePack-Package~31bf3856ad364e35~amd64~ja-JP~10.0.16299.15
状態 : インストール済み
リリースの種類 : Language Pack
インストール時刻 : 2017/11/04 3:34

パッケージ ID : Microsoft-Windows-WinPE-Package~31bf3856ad364e35~amd64~~10.0.16299.15
状態 : インストール済み
リリースの種類 : Foundation
インストール時刻 : 2017/09/29 13:38

操作は正常に完了しました。

コメント

    • dipak
    • 2018年 11月 28日

    E:\>dism /Mount-Image /ImageFile:E:\WinPE\media\sources\boot.win /Index:1 /MountDir:E:\WinPE\mount
    のboot.winは間違いしました。

    正しいはboot.wimです。

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